平成21年度西日本学生春季リーグ戦。
本来、5月の開催の予定でしたが新型インフルエンザの流行で開催が延期されました。
前日の初日は、立命大に3-4と惜敗するものの福岡大と桃山大を下し、本日の3位決定戦を迎えました。
対徳山大学。
55kgの小谷が怪我で欠場のため、同志社は今日も6人の戦いです。
若手OBも応援にかけつけてくれました。
いよいよ試合開始です。
昨日の惜敗(健闘)がいい自信になったのかみんないい表情です。
初戦はポイントゲッター入江。
個人戦、リーグ戦とも安定した戦績をあげるポイントゲッター。4年生。
初戦に申し分のないクジ運です。
昨年は怪我、久しぶりに出場するリーグ戦。
1ピリオードはタックルからローリングで着実にポイント重ね1ピリオードを先取。
2ピリオードはポイントのリード生かし相手の攻撃をしっかり見ながらタックルをかわし着実にポイントを重ねる。
安定した試合運びで流れを引き寄せる幸先のよい貴重な一勝をゲットしました。
2試合目は74kg文珠。京都、八幡高校出身。2回生。
八幡のジュニアレスリングで10歳からレスリングを始める。
1試合目の入江の勝利を受け、どうしても勝利で流れを引き寄せたい重要な試合。
2回生ながら、高校時代の実績を背景に、相手をよく見た落ち着いた試合運び。
1ピリオード、バックで1ポイント。
その後は決してポイントを与えず、貴重な1ポイントを大切に守りきる。
2ピリオード。
相手の攻撃をうまくかわしポイントをゲット。
長い手足を生かし、スマートな戦い方で2勝目を引き寄せる。
今後が楽しみな選手です。
2連勝
流れは大きく同志社に傾く。
続く3戦目は55kg。
同志社の3回生小谷は怪我で棄権。
来年はチームを引っ張る要。
しっかり怪我をなおして、秋には春の分まで暴れて欲しい。
期待してるよ!
同志社2-1となる。
4戦目は66kg、田北。
2回生。六甲アイランド高校出身。
対戦相手は梅野選手。3回生で昨年度の西日本新人戦グレコ優勝、西日本個人戦グレコ優勝、フリー3位となかなかの選手。
格上の相手との対戦となるが1ピリオードの田北は、チームの流れをくみ落ち着いた試合運び。
中盤、前に出てきた相手にうまくタイミングを合わしたスローモーションのような飛行機投げ。
ナイスタイミング・・・相手の体がゆっくり回転する・・・決まった!4ポイント先制。
(試合に夢中でシャッターチャンスが遅れる・・・言い訳・・・)
その後、タックルで1ポイントを奪われるがリードを守り1ピリオードを見事先取。
2ピリオード。相手の反撃に守勢となる。
ローリングを決められ2ポイント劣勢。
その後、健闘むなしくフォール負け。
しかし、1ピリオードの戦いには本人も手ごたえを感じたと思う。
「もう少し・・・頑張ったら手が届きそうだ・・・」
秋に向けてそう感じた男が・・・一人・・・産まれた感じがした。
4戦目、健闘したが敗れた田北。
同志社は前半の貯金を失い2-2のタイとなる。
3位決定戦、5戦目はキャプテン菊池。
絶対に落とせない一戦。
チームを引っ張る責任感から苦戦覚悟で1階級アップの階級で戦いを挑む。
普段は笑顔を絶やさない好青年に闘志がみなぎる。
1階級違うとさすがに相手がでかい。
一回り以上違う・・・
1ピリオード、相手をよく見て冷静に戦う。
菊池は落ち着いている。
相手の一本背負いをつぶして、先制の1ポイントをあげる。
いい感じ・・・と思ったのもつかの間・・・
リードされた相手は大きな体とパワーを生かして執拗な反撃に出る。
大きな体を生かしてかぶりにくる。
菊池つかまる。がぶられる。
そのままローリングを決められ3ポイントをとられ、1ピリオードを先取される。
厳しい展開となる。
インターバル・・・福田監督から「わかってる技にかかるな!」と激が飛ぶ。
2ピリオード。
1ピリオードの流れが重しとなり、菊池は積極的に攻められない。
「攻めろ!」の声が双方から飛ぶが、相手も有効なポイントがなくカラーボール。
ボールは「レッド」、同志社。
チャンス!
攻撃をチョイスした菊池。
このときとばかりに、大きな相手をタックルから持ち上げマットに沈める。
自らのパワーで、流れを同志社に引き寄せた。
3ピリオード。
流れにのる菊池は相手のタックルを切り先制ポイントを上げる。
その後、相手の攻撃をうまくかわし、貴重な「勝利」を勝ち取る。
菊池、苦しみながらも体をはって見事に主将の仕事を果たす。
3-2で同志社。
キャプテン菊池がもぎ取った1勝で3-2とした同志社。
6戦目は中屋(1回生、同志社香里高)
今リーグ戦に唯一出場の一回生。
中屋春紀(なかや はるき)
1ピリオード開始直後、1回生とは思えない闘志あふれるレスリングで前に出る。
しばらく互角の動き。
しかし、試合経験の少なさか、闘志がポイントにつながらない。
反対に、場外に押し出されて1ポイントを失う。
その後、中屋は仕掛けた投げを返されて1ピリオードを失う。
2ピリオード。
試合運びのうまい相手に場外際で倒されて3ポイントロス。
相手のペースを崩せない。
1回生、中屋。闘志あふれる戦いで挑むが完敗。
しかし、敗れはしたものの、その熱い戦いはチームメイトの心を動かした。
コーナーに戻った中屋を、2回生の文珠が「ドンマイ、ドンマイ・・・ナイスファイト!」とねぎらう。
文珠の一言でムードが変わる。勝負を落としても同志社に暗さはなかった。
同志社3-3。
白熱した戦いになる。
勝敗は最終戦の4回生「藤原」の戦いにかかる。
3位決定戦。
同志社は3-3の白熱した戦いで最終戦を迎える。
藤原の戦いに同志社の運命がかかる。
藤原も試合の緊張か表情が固い。
1ピリオード開始。
どうしても勝ちたい藤原。
気持ちが先走るのか、表情だけでなく動きも若干固い。
固い動きに相手の攻撃のタイミングが合う。
タックルから1ポイントを先制される。
しかし、先制されて藤原に徐々にいつもの動きが戻ってくる。
懸命に反撃を試みるが時間は刻々と経過する。
1ピリオード、ラスト15秒。
藤原相手をがぶる。
つかまえた。
そのまま勝負。ローリング。
決まった。
2ポイント。
逆転!
「よし!」応援団から歓声が上がる。
タイムアップ。藤原、貴重な1ピリオードを逆転勝利。
2ピリオード。
藤原はリードを生かして戦う。
相手のタックルを切って1ポイント。
そのまま、バックからローリングで2ポイント。
その後相手のタックルで1ポイントをとられるもの時間をうまく読みタイムアップ。
試合を決める
藤原、同志社の3位を自ら勝ち取る。
歓喜の雄たけび(笑)とガッツポーズでチームメイト菊池主将に飛びつく。
そして、重圧から解き放たれてマットに倒れる。
昨秋、2位の徳山大を下し見事3位。
今日の君達は輝いていた。
おめでとう!